藤兵衛伝 第Ⅲ章 1
フリーライター伊藤博敏
まだ幼かった藤兵衛は、「五条楽園」の四畳半一間に母と落魄の身を寄せた。貧しさからいっぱしのワルとなる。1964年の東京五輪バブルで荒稼ぎした隣家の社長が、暴力団中島連合会の図越会長に頼った。神戸から広域化した山口組に対抗して、京都の暴力団も会津小鉄に一本化したが、60年安保で左右対立が激化すると、同和運動も解放同盟の左翼路線から離反する動きが浮上した。<敬称略> =約1万2500字
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藤兵衛伝 第Ⅱ章 2
フリーライター 伊藤博敏
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