多摩市長選、「AI市長候補」を標榜する松田道人氏の「ファイルローグ問題」でやらかした過去を振り返る
多摩市長選に「AI市長」を標榜した松田道人氏、以前P2P技術を使ったファイルローグで話題になっていたことを思い出しました。
ちょうど政府が「漫画村」ほか海賊版サイトに対するブロッキング問題で騒ぎになる中、現在行われている多摩市長選で「AI市長」を標榜する候補者が出て、少し話題になっています。
多摩市長選挙 立候補者一覧:多摩市長選挙 2018年04月15日 投票予定日(選挙ドットコム)
[[image:image01|center|画像は「選挙ドットコム」サイトより]]
話としては「人工知能に政治を任せてみたらどうなるのか」という面白半分なところでネットで記事になっています。
「AI市長候補」が登場投票で「AI」と書けるのかを選管に聞くと... (J-CAST 18/4/11)
【近未来】多摩市長選挙に『人工知能AI』が出馬! SF作品を思い出す人多数「BEATLESSですな」「ちょっとワクワクする笑」(ロケットニュース24 18/4/10)
一方で、この「AI市長」を名乗る松田道人氏、古参ネットユーザーであれば皆さんご存知「ファイルローグ問題」の立役者であり、この著作権法違反事件で当時のP2P技術を使ったファイル交換ソフトの運営で営業の差し止めと損害賠償を受けた経緯があります。
「ファイルローグが著作権侵害」、二審も認める(IT Media 05/3/31)
この「漫画村」その他ブロッキング事案で法曹クラスタやICT通信村界隈が大騒ぎしているタイミングでファイルローグをぶちかました松田氏が人工知能を政治に持ち込む政策を掲げて多摩市長選に突撃しているさまをどう判断したら良いのか悩むところですが、「Winny」などP2Pの時代も現代のようなCDN全盛の状況も見比べるとどんなに技術は高度に進歩しても人は著作物をなるだけ安く手に入れたいという衝動は変わらないのだなあと思う次第でございます。