無縫地帯

Googleが検索アルゴリズムを近々変更するそうで、皆さまおつかれさまです

インターネット社会の性、検索エンジンと業者の果て無き戦いがまたおっぱじまるようで興味津々です。

山本一郎です。もう少し人生をアップデートしたいです。

ところで、Googleが近々、検索エンジンのアルゴリズムをアップデートするらしいという情報が流れ、ネット業界では色々と波風が立っています。

Google、次のペンギンアップデート 2.0 は数週間以内と明らかに(SEMリサーチ 2013/5/11)
Google、大規模なペンギンアップデートを数週間後に発動と予告(SEO Japan 2013/5/12)

まず、この「ペンギンアップデート」とはなんぞやということですが、簡単に言ってしまうと、Googleの検索エンジンの特性を逆手にとって他サイトよりも有利な検索結果を引き出そうとするネット事業者のあの手この手に対して、Google側がそういった手法を無効にするべく検索条件などを改変する施策の一つです。

ペンギンアップデートは、不自然な外部リンクが大量に張られているサイトや、単にリンクのみで構成されているリンク集のような低品質なサイトからリンクを獲得しているサイトなどに対して、質が低いと見なす傾向がある。このアップデートによって低品質と認識されたサイトは、検索順位が著しく下がる可能性がある。SEO用語集、αSEO
ちなみに、ペンギンアップデートの他に「パンダアップデート」というのもありまして、かわいい動物大集合な感じです。ペンギンとパンダの違いはざっくり言うとペンギンがリンク、パンダが記事内容の評価をしているということのようです。

パンダアップデートとペンギンアップデートの違い、動物が可愛いとかじゃなくて・・・(企画&発送のネタ帳Z 2013/5/6)

「パンダアップデート」という名前は、
Googleの中にいらっしゃるエンジニアの
「Biswanath Panda(ビスワナス・パンダ)」という方の名前から
とられた名前だそうで、動物のパンダとは関係ありません笑企画&発送のネタ帳Z
パンダって名前だったのかよ紛らわしすぎるだろいい加減にしろ。パンダアップデートの名前の由来が動物のパンダでないというのはかなり残念ですが、ペンギンの方は先に付けられたパンダから連想して付けられたそうですから、やはりGoogleはお茶目ですね。

ネットで商売する事業者からしてみれば、せっかくGoogleの検索エンジンを上手に騙して有利な検索結果を導き出してきたのに、検索アルゴリズムのアップデートが実施されると、これまでの苦労が水の泡になるのですからたまったものではありません。一方でエンドユーザーからすれば、そういう手法で検索結果上位に表示されていたクソみたいなスパムサイトがいなくなるかと思うとざまぁということでもあります。自分がどちらの立場になるかで人はかくも冷酷になれるのかという。Googleに試される人生、みたいな。

今回のペンギンアップデートが以前同様に「不自然な外部リンクが大量に張られているサイトや、単にリンクのみで構成されているリンク集」対策を主眼とした検索アルゴリズム変更であるとすれば、ここ最近の国内Web界で急激に人気が高まってきた「まとめサイト」等はもしかすると何らかの打撃を受ける可能性はあるかもしれませんね。

端的な話として、仮に「まとめ」というキーワードが入っているサイトはGoogleの検索優先度を自動的に低くすると設定されてしまうだけで、かなり大きな変動が起こり得ます。つまり、今隆盛を極めている某サービスなどからすればガクブルものということです。もっとも、こればかりは実際にGoogleがどういう変更をするのか実際に起きてみないと、何がどうなるのかは全く分かりません。

今回のペンギンアップデートは「今年最大のアップデートの1つになると言われている」(SEMリサーチ)そうですから、世界中のネット業界人が固唾をのんでその行方を見守ることになりそうで、皆さまおつかれさまです。