無縫地帯

未曾有の大型台風が首都圏を直撃する総選挙投開票日に、都知事の小池百合子さんがパリへ出張

小池百合子さんは本当に東京都知事としての仕事をする気がないようで、観測史上最大の台風が東京を直撃するかもしれない状況で環境会議に出席するためフランス・パリへと旅立ってしまいました。

小池百合子さんが東京都の仕事として温暖化対策「C40」運営委員会出席のため、フランス・パリへと旅立っていったようです。もちろん、これは9月から決まっていた都の公務ですから、これ自体は良いのです。また、東京都は「C40」の副議長ですし、ツイッターアカウントが「ecoyuri」であり環境大臣の経験もある小池さんが環境問題を大事にしているという立場からも、重要なイベントであると考えていても問題はありません。

しかしながら、いま東京都で起きていることは単に明日22日が衆議院選挙の投開票日であるということではなく、22日夜から未曾有の大型台風が観測史上初めて首都圏に上陸するという災害前夜という状態です。それも、東京都の座組として特別区を編成しており、災害対策本部が設置されるような状況に陥った場合、その災害対策本部の本部長は東京都知事、すなわち小池百合子さんが座ることになります。

危機管理体制(東京都防災ホームページ)

超大型台風の首都圏直撃は初めてのこと。(ヤフーニュース個人杉江勇次 17/10/21)

東京都に人身事故や緊急避難を擁する水害・風害その他が発生しないことを祈るのみなのですが、その温暖化で海水温が上がり、10月下旬に超大型の台風が東京都を直撃する可能性が高くなっているというのは実に皮肉なものです。東京都の他の公務はほぼキャンセルして応援演説に走り回り、パリはキャンセルせず災害対策しないというのは理解しがたい状況です。

環境対策を話し合う海外の会議に出席することよりも、目の前で起きている環境災害を軽視し、東京都を離れてしまう都知事は、都の仕事を新任したばかりの副知事以下(10月15日人事発令)、東京都庁職員に現場対応の全てを押し付けて直接災害対策を指揮すること無くパリでテレビ局の選挙速報番組などの対応を「希望の党代表」として受けることになるわけです。

東京21区で立候補している長島昭久さんら、希望の党からの公認で出馬している候補者も希望の党の中から問題を指摘する形で是正を求めている状況で、希望の党の入党プロセスや小池都知事としての都政と希望の党代表としての職責とが両立し得ない現状について改善すると発言しています。

さすがに希望の党の候補者も「これはおかしい」と思ってくれているのは真の意味で最低限の救いですが、本当に党内議論をきちんと積み上げて都知事をどうにかしてもらえないだろうかという気持ちが強くなってきます。

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有権者の皆様の厳しい声があることを、党内でしっかり共有し、小池都知事に伝え、都政に専念してもらえるよう、都内で闘う候補者の矜恃を持って小選挙区を勝ち抜きたい。
公務を事実上殆ど行わず、今回の衆院選挙戦に奔走するというのは公私混同と言わざるを得ません。希望の党においてもさすがに中から声を上げてもらうしかないのではと感じます。結局、小池百合子さんの活動を見ていると、公示前から投開票前にパリへの飛行機に乗るまで、おそらく東京都庁での公務はほとんど時間を取っていないのではないかと見受けられます。

[[image:image01|center|公示日以降、ほとんど東京都の公務はゼロの都知事小池百合子さん]]

長島昭久氏、小池代表の「排除の論理」に苦言(日刊スポーツ 17/10/20)

選挙遊説に飛び回り東京都知事としての仕事をしていないにも関わらず、東京都民の生活を文字通り直撃するかもしれない大型台風で陣頭指揮を取ることなく見栄えのするパリの仕事に飛んでいく小池さんの目立ちたがり根性は、理解はすれども容認しがたい事態です。パリの環境会議に出て、都知事として「海水温の上昇で大型台風が発生していま東京を直撃しています」とでも言うのでしょうか。優先順位が何におかれるべきかが根本から間違っています。

もう民間のパリ行き飛行機に乗ってしまったとのことで、もはやどうにもならないことなのですが、間違っても災害による死者や怪我人、避難住民の発生、停電など都民の生活が根本から麻痺したりしないよう心から祈るしかありません。