無縫地帯

建築家のザハ・ハディド女史が死去

先ほど、建築家のザハ・ハディド女史が亡くなったというニュースが飛び込んできました。わが国の東京オリンピックのメインスタジアム建設問題では渦中の人となり、とても残念なことになってしまいました。

山本一郎です。メインスタジアムのデザインよりも、国立競技場の解体に興味がありました。

ところで、ご体調が悪いという話が無きにしも非ずでしたが、東京オリンピックのメインスタジアム案に携わっていた建築家のザハ・ハディド女史が亡くなるという話が流れてきました。

Architect Dame Zaha Hadid dies at 65 (BBC news 16/3/31)

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Architect Dame Zaha Hadid, whose designs include the London Olympic Aquatic Centre, has died aged 65

https://twitter.com/BBCBreaking/status/715552997699411968
少し前までは、ザハ女史と事務所は新しいデザインに対して著作権で争う意志を明確にしておられ、これはこれで大変なことになりかねないと思っていた矢先の訃報でして、驚きを隠せません。まずは何よりも、日本人として、深くお悔やみ申し上げる次第です。

ザハ・ハディド氏が法的措置の方針著作権の譲渡を拒否(産経新聞 16/1/16)

ザハ・ハディドは日本的な曖昧さの犠牲者だった(日経ケンプラッツ テックオン 15/11/27)

個人的には、初期のメインスタジアム建設問題についてもっとも状況を正確に表していると思うのがこの記事です。

【新国立競技場】「なぜ実務家たちは、ザハ・ハディドを支持するのか」建築家・藤村龍至さんに聞く(ハフィントンポスト日本版 15/9/2)

ザハ女史が、一連のスタジアム話で悔しさを胸に抱き日本を恨んで死んでいった、ということのないよう祈るのみです。この辺は、どこかで一度きちんと総括したほうが良いと思います。