いよいよソニーがAndroid搭載テレビを発売するようですが気になることがいくつか
ソニーが「Android TV」搭載のスマートテレビ・プラットフォームを採用した液晶テレビ”BRAVIA”を発表しましたが、なかなか期待できる発表だった反面、セキュリティ関連は不安を感じさせます。
山本一郎です。私のあれにもAndroidが搭載されそうです。
ところで、米国市場ではいち早く発表されていたソニーのAndroid TV搭載テレビですが、いよいよ日本国内でも正式発表され6月から発売されるようです。
ソニー、同社初の「Android TV」搭載テレビを6月に発売……全4シリーズ・9機種(RBB TODAY 15/5/13)
ソニーは13日、「Android TV」搭載のスマートテレビ・プラットフォームを採用した液晶テレビ”BRAVIA”の新製品4シリーズ・9機種を6月20日に発売すると発表した。RBB TODAYAndroidをOSとして採用することで、Googleが得意とする音声認識機能を活用したコンテンツ検索などが可能となっているほか、スマホやタブレットとの連動も実現しているとのこと。また、テレビ向けに最適化されたAndroidアプリをダウンロードして楽しめることも大きな特徴となっているようです。
そして当然気になるのはAndroidのバージョンアップ対応なわけですが、上記の記事においては「Android TVのプラットフォームに新機能の追加やバグ修正、機能改善などのファーム更新が発生した場合はネットワーク経由でアップデートができる仕組みになっている」と説明されています。
これはこれで面白そうだなとちょっと思いました。できること、増えるじゃないですか。
しかし、他の記事では以下のような書き方となっていました。
Android TVで進化した4K BRAVIAは「日常を変える」(AV Watch 15/5/14)
Androidのバージョンアップについては、「今後検討していきたい。具体的な予定などは改めてご案内する」(長尾氏)とした。AV Watchお、おう…。
どうやらまだソニー社内でもはっきりとしたことは分かっていないようですね。もしかすると、OSバージョンアップの部分についてはGoogleだけが今後どうするかを決めることができるといったことなのでしょうか。OSに依存しそうな他の機能部分についても具体的なことが未定のままで走っているのかなと思わず邪推させるような発言も見られたりとなかなか大変そうな空気を感じなくもありません。まあ、おそらくは今月の28日から開催されるGoogleの開発者会議イベント「Google I/O」でGoogle自身が発表するまでは公にできない機密事項もたくさんあるのだろうなとは思いますが。
で、このソニーの発表関連報道で一番面白かったのが、次のEngadget日本版の動画記事です。
動画:ソニーのAndroid TV対応BRAVIA。複数アカウント対応など担当者へ質問、ただし撮影ほぼNG(Engadget日本版 15/5/14)
発表会でソニーのAndroid TV担当者に五月雨式に質問をぶつけてきた結果をお伝えします。なお、現時点でほとんどの画面が撮影NGでしたが、質問とその回答はわかるはずです。Engadget日本版テキスト起こしされていないので思わず見逃すところでしたが、もしかしてテキスト起こしできない事情でもあったのでしょうか。それにしても、Google側がセキュリティについて空手形出しててひどいなと。ソニーの中の人も苦笑するしかないようで、こちらもビデオを見ていて思わず爆笑してしまいました。(問題部分は3分40秒ぐらいから)
個人的には、不安しか感じませんでした。
うーん、Googleとお仕事するというのはこういう感じなんですかね。そうしてみると世のキャリアの皆さんは大変だなと改めて思ったりもしたわけですが。これからテレビがネットにガッツリ繋がって動き出すばかりか、ガラケーのOSもAndroid化が進むようですから、ますますユーザー自身は自らのITリテラシーを高めてセキュリティに聡くなっていくしかないようですね。