サイバーエージェントからネイティブアド(広告記事)に関する謎のお詫びが掲載される
当ニュース個人でも過日指摘したサイバーエージェントでの適法とはいえないネイティブアドからの「広告表記外し」で、本日5月12日、起きた問題の一部においてサイバーエージェントが問題を認め、謝罪しました。
山本一郎です。昨夜久しぶりに酒を飲みましたら、うっかり酔いが回ってしまい忘れ物をしてしまいました。物理的に物は忘れても、精神的に良心だけは失わないようにしたいものです。
ところで、サイバーエージェントから謎のお詫びがありました。
掲載済ネイティブ広告における一部ノンクレジット広告事例に関するお詫び(サイバーエージェント 15/5/12)
当社は、広告代理販売を行うネイティブ広告に関して社内調査を実施したところ、一部クレジット表記が無い広告を子会社の株式会社サイバー・バズより4件、代理販売していたことが2015年5月12日時点において判明したため、ご報告するとともに深くお詫び申し上げます。掲載済ネイティブ広告における一部ノンクレジット広告事例に関するお詫びサイバーエージェントなど特定企業の社員が違法なネイティブアドビジネスにぶっこんでいる件で(ヤフーニュース個人 山本一郎 15/4/30)
>'''一部'''クレジット表記が無い広告を子会社の株式会社'''サイバー・バズ'''より'''4件'''、'''代理販売'''していた
一部クレジット表記が無い広告?サイバー・バズより4件?代理販売?本当にお詫びする気があるのか、あるいは実施されたという調査が充分なものなのかといったあたりに私のスピリッツの根幹にある中二の炎が湧き立つ感覚を持つわけですが、問題の再発が見えた場合にはどこかに格納されている証拠品フォルダに火がつくことがあるのかもしれません。
ところで、その一部広告クレジット表記がなかった広告記事はどうなったのでしょう。また、クライアントに対して然るべき対応はなされたのでしょうか。その広告記事を「ペイドである」と承知で掲載していたメディアに対しては、サイバーエージェントはどのような措置を求めたのか、興味津々であります。
このような問題については、サイバーエージェント単体の問題ではなく、読んだ消費者に誤認を与えかねないメディア運用を求めるクライアントと代理店、割高な費用が払われれば掲載してしまう媒体社という共犯関係で成り立っており、重要な消費者問題であってある種の詐欺であります。問題を一過性のものとせず、業界やヲチャーが一丸となって観察し、問題行為に対しては是正を求めていくことが大事ンゴねぇ…
引き続き、よろしくお願い申し上げます。