無縫地帯

田村ゆかり「永遠の17歳」騒動

声優の田村ゆかりが芸能活動の一環として宣言していた「永遠の17歳」騒動が、モノの分別のつかない一部のヲタの精神を激しく揺さぶっており、どうしたものかと思う次第です。

山本一郎です。厄年です。

一部の人はご存じかもしれませんが、声優の田村ゆかりがコンサートの会場において、いままで商業上の理由で設定していた「17歳」や「王国」について全否定する言動を行ったとして騒ぎになっていました。

おそらくは、99.99%の人間は、ネタであることは理解しているんでしょうけどね。「ああまたか」という感じで。ただ、すごーく一部にガチな人がおる、という話なのかもしれませんが、どうにも微妙なことになっているようです。

携帯ラジオ投げつけ「永遠の17歳」声優「田村ゆかり」さんのコンサート妨害…威力業務妨害で会社員逮捕(産経 14/3/2)
【検証】田村ゆかりさんは本当に17歳なのか強烈なファンに聞いてみた / 男性「どう見ても17歳なんですが?」(ロケットニュース24 13/10/28)
【速報】田村ゆかり(17)さん、37歳であることを公表(はちま起稿 14/2/16)

それはそれで、ネタとして珍重してヲタが騒いでいる分には良かったのでしょうが、いざカミングアウトされてしまうと収拾がつかないのかもしれません。正直、その辺のことは遠くのこととしてしか認識していませんでした。

ところが、現在ご一緒している、某ゲームのプロジェクトで主要なテクノロジーを担当していたO澤さん(仮名・42歳)が、突然「自殺する」と言い出し、大変な騒ぎとなっております。以下は、O澤さんがプロジェクトの進捗メモにおいて書き綴った内容の一部を本人の了承を得て引用するものであります。

もう、なにも信じられなくなりました:|O澤さん
探さないでください
ぼくの人生は終わりを告げました:|O澤さん
こういうことってあっても良いのでしょうか?

裏切られました
このぼくの二十年が、足元から崩れ去った気分です:|O澤さん
許せない
本当に許せません

でもまだ心のどこかで●●●を信じたい気持ちはあります:|O澤さん
笑いたければ笑ってください

ぼくはもう終わりました
それは事実です:|O澤さん
いつも一緒にいたのに。。

笑いかけてくれたあの言葉は嘘だったんですね:|O澤さん
こんなことで死ぬのはバカくさい

それは人を信じることなく生きてきた人の言葉です

ぼくはぼくの良心にかけて、ぼくはずっとずっと信じてきた:|O澤さん
すみません、みんなに迷惑をかけるつもりはないのです

ただぼくの人生で失った時間のことを思うと、
気持ちの整理がつきません

そのまま死んでしまいたいくらいです:|O澤さん
何といいますか…ネタにマジレスというか、そういう反応は野暮なのでしょうが。

客層からして、そのような信じやすい人たちを相手にいままで空想の産物としてビジネスをしてこられたのでしょうから、仕方のないことではありましょう。また、大の大人が、どう考えても非常識な架空の存在を信じ込んで入れ込むというのは「本人の責任」としか言いようがないのかもしれません。

ただ、何というのでしょう、この全体的に感情のやり場のない事件は。田村ゆかりや事務所側もこれ以上続けられないという判断もあったのでしょうし、彼女にも人生があります。一方で、良くも悪くも純真に信じてきたヲタの立場からすると、いままでそもそも何だったのかという、突然水をぶっ掛けられた状態で呆然としているわけでして、ある意味でウクライナ以上に落としどころの見えない問題になっているように感じます。

ジャニーズであれAKBであれ、この手の芸能ビジネスは多かれ少なかれこのような熱狂をバックボーンにする限りは似たような事例は起こすのかもしれませんけれども、こういうのは周囲としてどのようにフォローしてやり、彼らを常識的な人生のフェアウェイに戻してやることができるのでしょうか。

キモヲタとかブサメンなどと馬鹿にしている人もおられるのかもしれませんが、正直本気でこの辺はどうにかしてあげたいところです。