無縫地帯

KDDIが独自Skypeサービス終了の件

鳴り物入りでスタートしたはずの「Skype au」、skypeがマイクロソフトに買収されるなどして失速したのか、ついにサービス終了のお知らせが流れてきました。

山本一郎です。世間は寒いですが、心はいろんな意味で燃えています。

ところで、KDDIが地味に続けてきた「Skype|au」のサービスを今年6月で終了するとアナウンスされておりました。

〈お知らせ〉 「Skype|au」のサービス終了について(KDDI)

このサービス、2010年の開始当初は「禁断のアプリ」などと必要以上に煽るような形で宣伝され、それがために却ってユーザーがドン引きしたんじゃないかと思ったりもしますが、実際のところはどうだったんでしょうか。

禁断のアプリ Skype|au が6月末終了、KDDI「LTE網で安定したSkype通話提供できる」(Engadget日本版 2014/1/14)

Skype|au は、Skypeでしっかり通話できるよう、インターネット網ではなく、より安定して通話できる回線交換網でSykpeが利用できるようにしました。利用料も指定のプランに加入していると無料です。当時KDDIでは、「禁断のアプリ」として大々的にアピールしました。Engadget日本版
今さら後出しじゃんけん的な意見になってしまいますが、この「安定して通話できる」という部分はもっとユーザー視点から見て価値があると分かりやすい提示の仕方になったんじゃないかと感じます。「禁断」という切り口では無駄にセンセーショナルなばかりで何が言いたいのかよく分かりませんでした。まぁ、今さらそんなことを論じても詮無いことではありますが。

サービス終了についてKDDIでは「TwitterやFacebook、LINEなど、コミュニケーションも多様化しており、一定の役割を終えたというのが理由」(Engadget日本版)ともコメントしてますが、TwitterやFacebookはややサービスの性格が異なるため同列に比較し難い一方、LINEは機能面でかなり似たものがあります。なぜSkypeがそれほど普及しなかったのにLINEは普及したのかといった部分などについて、もしKDDIの社内で詳しく分析しているようであれば、いつかその結果を公開してもらいたいところですが、おそらくそれは無理なんでしょうね。

Skypeについてちょっと残念なのは、このKDDIとの提携の翌年、Microsoftによって買収されてしまった経緯があり、そのせいでおそらくはMicrosoft以外との協業部分については早くから実質的な動きが停滞していたのではないかと推測される点です。もしMicrosoftの買収話が無ければ、もかしたらKDDI向けのカスタマイズ等を通して、LINEに競合するような展開がありえたのかもしれません。もっとも、これも「たられば」という話でしかありませんが。ここでもMicrosoftやりやがったか、って感じですねえ。

おそらくSkypeとLINEの一番大きな違いは、SkypeがPCを基準に作られたシステムであったのに対して、LINEはスマホが最初から基準だったという点でしょうか。つまりスマホで使いやすいのはLINEだったということですね。キャリアメールがスマホの時代になって廃れつつあるのも、やはりあれはガラケーに最適化されたシステムでありスマホには向いていなかったということのように思えます。

なお、Skype|auのサービス終了については、VoLTE開始へ向けての準備が始まった証であるという観測もあります。

今の内にSkype au殺しとかないとVoLTE化するときに弊害しかなさそう下呂子(げろこ)は人生♪人生はでゅらちん
skype au がサービス終了するって聞いたし……とりあえず800MHz帯からだけでも良いからLTEの全国カバー率を99%にしてVoLTEを始めてくだちぃ。skype au電池持ち良いから重宝してたのに終了残念。VoLTEの布石と捉えてるよ朱曲
VoLTEへのカウントダウンですね。 "ITmedia News スマート - 「Skype au」、6月に終了へ「禁断のアプリ」に幕 news.itmedia.co.jp/20140114/007137 "クロサカタツヤ
各キャリアが一体どういうサービス内容と価格プランを出してくるのかまだ全く分かりませんが、VoLTEが始まるとまたモバイル関連事業では大きな変動がありそうですね。

VoLTEって何ぞ?と思われる方は、この大和哲さんの記事をご参照ください。

ケータイWATCH ケータイ用語の基礎知識 VoLTEとは(ケータイWATCH 12/4/3)

VoLTEとかいう新しいテクノロジーに乗って、世界に届け私の罵声。