無縫地帯

百度(baidu)汚染、自治体に

例の百度IMEに入力されていたデータが中国に流出していた問題で、日本各地の自治体で大規模な問題の実態が明らかになりつつあり、さてどうしようかという話になっております。

山本一郎です。休日とは何のことでしょうか。

ところで、先日このコーナーでも百度のやからしについて記事にしておりますが、改めてこのスパイウェアの利用によって大量の自治体からの情報流出があった現状が明らかになりました。

バイドゥIME使用、29府県市…PC1千台超(読売新聞 14/1/13)

また百度(baidu)が日本語入力ソフトの件でやってくれたようです(ヤフーニュース個人 やまもといちろう 13/12/26)

1文字2バイトで単純計算すると1億4000万文字分で、新聞2年分の文字情報にあたる。ソフトは内部情報が集中する知事公室や、個人情報を扱う健康福祉部を含む全ての部局で見つかったが、県は「個人情報流出の恐れはあるが、調べ方が分からないので現時点で調査の予定はない」と説明している。バイドゥIME使用、29府県市…PC1千台超
記事では結構淡々と「1千台超」と書かれていますが、インストールの時期やシステム上どのぐらい重要なデータの取り扱いをしていたPCかといった問題を加味しますと、これらの都道府県や自治体のシステムは中華に入られ放題になっていた危険性を持つといっても過言ではないでしょう。そのぐらい、深刻な問題であったと言えます。

この実態調査すらままならない、という状況が深刻さを表していると思うわけですが、これらの問題は完全なるスパイウェアであり国民の市民安全を脅かす可能性のある、悪意ある仕組みであるとして、百度に対しては毅然とした厳正なる対応を自治体として行わなければならなかろうと思います。

面倒だから話を有耶無耶にするというのはさすがに望ましくないと思うのですが、被害に遭った各都道府県や自治体はどのように対処する予定なのでしょうか。