ドコモはTizenをどうするのか気になっております
Tizenはほんとどうするんでしょうね。
山本一郎です。幕張遠いです。疲弊しています。
10月1日から、その海浜幕張にある幕張メッセでIT・エレクトロニクス総合展「CEATEC JAPAN 2013」が開催されますが、当然のように我らがドコモも出展することが大々的に発表されております。
「CEATEC JAPAN 2013」への出展について(NTTドコモ報道発表資料)
NTTドコモ CEATEC JAPAN 2013 スペシャルサイト(NTTドコモ)
IT系ニュースサイト等でもドコモのCEATEC出展についての記事が出ております。
“ドコモグラス”も進化:ドコモ、「CEATEC 2013」に未発表の冬春モデルを出展“5G”通信の体験も(ITmedia 2013/9/17)
どうやら目玉はGoogle Glassのパチモノのようなメガネ型ウェアラブルデバイス「インテリジェントグラス」のようです。
将来のウェアラブル端末の実現に向けた研究の一環を、5つの利用シーンに応じた使い方を体験しながら紹介するITmediaドコモのスペシャルサイトにも「次世代の情報コンシェルジュの世界」というキャッチコピーが書かれています。すいません、次世代で情報でコンシェルジュで世界でって言われてもまったくピンとこないのが素敵です。
ただ、こうしたものは大規模な展示会でよくありがちな客寄せパンダ的なものかもしれず、はたしてガチでGoogle Glassに対抗して製品化を狙っているのかどうか今のところは全く謎です。
また、もう少し現実的な展示としては、今後発表予定の2013-2014冬春スマホモデルの一部が先行公開されるようです。これはiPhoneではなくAndroid端末が中心になるものかと思われますが、少しモヤモヤしたものを感じます。
なぜモヤモヤするのかといえば、現時点で公開されている情報にはドコモにとって非常に重要であるはずのキーワードが欠けているからです。
そのキーワードとは「Tizen」、そう我らが第三のモバイルOS、Tizenであります。
降って湧いたようなiPhoneバブルに浮かれていてるドコモは我々の愛したドコモではありません。外野からは色々と誹謗中傷もあるようですが、是非ともしっかりとTizenに注力していただきたいところです。
「TIZEN」に振り回されるドコモの悲哀(月刊FACTA/Yahoo!ニュース)
とりあえず先月の時点ではドコモの中の人がTizenに関するPRを熱く語っておられる国内記事を確認していましたが、現在のiPhone騒動の渦中で担当者の皆さんはお元気なのでしょうか。
第3のモバイルOS "Tizen" はどう羽ばたく? - インテルとドコモに聞く未来像(マイナビニュース 2013/8/28)
ドコモが期待しているのは、OSが変わることで、「ユーザーに対して付加価値を提供できるのではないか」(的場氏)という点だ。iOSはもとより、Androidに比べても自由度の高いTizenによって、新たなUIやアプリ、新サービスの登場に期待しているという。マイナビニュース
ドコモでは、まずどういった端末を提供するのか。具体的な話は明らかにされなかったが、「日本市場はハイエンド市場しかない。従来と同じようなレンジで提供することになる」と的場氏は語った。マイナビニュースこうした数々の発言の裏には、脱iPhone、脱Androidへの布石という意味合いもありそうです。もしやすると、CEATEC 2013で公開予定の新型スマホの中には、満を持して登場のTizen端末が含まれているというサプライズもあったりするのでしょうか。
ちなみに最近はTizenに関する話題を耳目にする機会も以前に比べて減ってきましたが、それでも以下のようなお話が細々とネットでは流れております。
Tizenもフラットデザインに?Tizen 3.0を搭載したGALAXY S4がリーク(携帯総合研究所 2013/9/9)
Tizen Samsung、Tizen OS搭載「スマートTV」来年初頭に発売予定(リンゲルブルーメン 2013/9/13)
Tizen陣営にはこれからも面白ネタを期待しておりますので是非とも頑張っていただきたいと願う次第ですが、この前来日していたSamsungの副社長が怒りの帰国をしていたのが気になります。このままさようならTizen、いままでありがとうSamsungという流れになってしまうのでありましょうか。