バルマー退任ですが特に大きな感慨はありません
マイクロソフトのスティーブ・バルマー氏がCEOから退任するというニュースが流れてまいりましたが、あれだけキャラの濃い人物でありながら、これといった感情が湧かないのは何故なんでしょうか。
山本一郎です。最初ニュースを見たとき女子学生用の体操着が引退と空目して自分の理性を恥じました。疲れているのかもしれません。
というわけで、MicrosoftのCEO、スティーブ・バルマーが引退宣言を発表し、各メディアが一斉に報じております。
米マイクロソフト 、バルマーCEOが1年以内に退任へ株価上昇(ロイター 2013/8/24)
マイクロソフトのバルマーCEO退任へ(CNN.co.jp 2013/8/24)
米マイクロソフトのバルマーCEOが1年以内に退任へ(Bloomberg 2013/8/24)
米マイクロソフトのバルマーCEOが退任へ(WSJ.com 2013/8/24)
Microsoft CEOのスティーブ・バルマー、12ヵ月以内の退任を発表(TechCrunch Japan 2013/8/24)
Microsoftのスティーブ・バルマーCEOが退任へ(PC Watch 2013/8/23)
マイクロソフト、バルマーCEO退任へ業態転換迫られ(朝日新聞 2013/8/24)
米マイクロソフトのバルマーCEO、1年以内に退任(日本経済新聞 2013/8/23)
米マイクロソフト、バルマーCEOが1年以内に退任と発表(ITpro 2013/8/23)
Microsoftのスティーブ・バルマーCEOが退任を発表(ITmedia 2013/8/24)
ざっとリンクを挙げましたがこの他にも多数の記事があり、さすがに一時代を築いたIT企業のCEO引退はインパクトがあるのだなと思わせるわけです。しかし、どれもバルマー個人について細かく触れる記事は目立たず、あくまでも大企業のトップが変わるというニュアンスのものばかり。ビル・ゲイツが引退したときとは随分扱いが違って可哀想な気もしますが、それは同じように比べるほうが無理なのでしょう。それにしても、引退を発表したら株価が上がったというのは象徴的な話というか、どれだけ人望が無いのかという。
近年のMicrosoftは、OSにしてもOffice製品にしても、さらには新しく打ち出してきたハードウェア製品にしても、どうも上手く市場展開できずにずるずると来てしまった感が強く、その主犯こそがバルマーという見方は否めないかもしれません。
バルマー退任に思う、マイクロソフト帝国最大の危機(本田 雅一)(Yahoo!ニュース 2013/8/24)
バルマーがCEOに就任して13年。近年はテクノロジ業界におけるワーストCEOに何度も輝くようになっていた。Yahoo!ニュースそして、同氏の蹉跌はやはりVistaだったという告白も。
MSバルマーCEO「Windows Vistaは最も後悔した…」の意味深さ(ガジェット速報 2013/8/24)
インタビューの中ではVista…もとい「Longhorn」が同氏の中で最も後悔しているプロジェクトであったことを回顧しています。個人的には「最大の後悔がVistaなのか!?」とツッコみたくなってしまうところですが、振り返るとそこにPCがあるというのはなんともマイクロソフトらしい一面を現しているのかもしれません。ガジェット速報さて、Microsoftにまつわるトピックはすでに今後の後継者選びへと移りつつありますが、良くも悪くも、もはやバルマーのような妙に濃いキャラの人物が登場する可能性はあまりないのかもしれません。
マイクロソフト次期CEOは誰に--バルマー氏の後任候補を予想(CNET Japan 2013/8/24)
スティーブ・バルマーが残した複雑な遺産(WSJ.com 2013/8/24)
内部事情に詳しい関係者によると、マイクロソフトの従業員はバルマー氏退任の知らせに困惑している。従業員はバルマー氏のメモを何度も読み直して、退任の理由や次期CEOについて手がかりを探ろうとしているという。WSJ.com社員が困惑しているというあたり、最後までまさにお騒がせなバルマーらしい人柄がにじみ出ていてると言わざるを得ません、さすがです。というか、久しくそういうキャラ設定ぐらいしか思い浮かばない人だったなというのが正直なところでしょうか。おつかれさまでした。