高木浩光先生、Twitterを後にNISCへ旅立たれる
我らが高木先生、NISCにしばらく出向されるようです。
山本一郎です。久しぶりに下駄を履こうとしたら一歩も歩かぬうちに鼻緒が切れました。
私のせいじゃない。私が原因ではないぞ。
ところで、これまでブログやTwitterを通じて、その忌憚ない発言でIT関連に派生する数々のプライバシー問題について警鐘を発してこられた高木浩光氏が、その個人活動を停止すると宣言されております。理由は職務上での立場がこれまでと変わり、内閣官房情報セキュリティセンター(NISC)にて内閣官房行政実務研修員を命ぜられたためだそうです。凄いタイミングで凄い辞令であります。
高木ひろみちゅ先生が活動一時停止を発表、音楽性の違い原因か(Togetter)
役所への出向に際しては、個人の活動を控えなくてはなりません。これはいくつも理由がありますが、いずれ自分に番がまわってきたときは、そうしなければならないという覚悟がありました。それだけに番が来たら困ると思っていましたが、今回は実に良いタイミングだなと思っています。Hiromitsu Takagi@HiromitsuTakagiTwitter/@HiromitsuTakagi
そのようなわけで、これまでのようなツイートは出向解除までしないことになります。日記もかなり内容が限定的なものになると考えられます。Hiromitsu Takagi@HiromitsuTakagiTwitter/@HiromitsuTakagiさすがにこのような状況になってしまうと、あの武雄市長、樋渡啓祐氏との熱い戦いが再びネット上で繰り広げられるような事態はしばらく見られないのでしょうか。残念ですが致し方ありません。なぜか今でも「高木浩光」氏の名前で検索すると、樋渡啓祐氏のFacebookの書き込みが上位でヒットするほどでして、これはまさにネット史に残るべき事件だったのかもしれません。
高木浩光さん、産業総合研究所の人間。この人の言動で、いかに、日本のイノベーションが削がれてきたか。これ以上、放置するわけにはいかないと思い、blogに書きました。樋渡 啓祐Facebookはたして、樋渡氏の言うように高木氏が日本のイノベーションを削いできたのかどうか、その判断は各人の立ち位置によってかなり見方は異なるでしょう。しかし、プライバシーという見地からあらゆることに対して疑問符を投げかけることは誰かがやらねばならなかった際、それは面倒で誰もあまりやりたくないというのに、高木氏が精力的にそういう役割を担ってくれたのはありがたいことでした。
高木浩光が語る!プライバシーを守るのは真心である(Tech総研)
「真心」の問題と言い切る姿には熱いものを感じます。ひろみちゅなき後、誰がこの役割を担うことができるのか。ただの陰謀論好きなネット民ではこの荷は重たすぎるような気がするのですよね。
それはともかく、高木先生、NISCでの益々のご活躍をお祈りしております。